テレビや電話の音が聞こえづらい…音を聞きやすくする機器で改善
補聴器を販売する際、みなさんがどういった場面で聞こえづらさや、不便さを感じているかを丁寧に聞くようにしています。
初期の難聴を患っていらっしゃる方に多いお話が、「テレビの音がうるさいと家族に言われる」、逆に「家族には聞こえていても自分だけは聞きづらくてテレビを楽しめない」。さらに「電話では相手の声が聞きづらくて、ときおり聞き間違いをする」といった日常生活における不便さにまつわるものです。
そんな聞こえづらさを実感される方でも、補聴器の購入をためらうケースは珍しくありません。私が提案しているのが、たとえば指向性の利いたスピーカーによりテレビの音量を上げなくても聞き取りやすくする方法や、携帯電話にイヤホンを接続し音量を調整することで電話を聞き取りやすくする方法です。また固定電話の場合では電話機本体と受話器間につなげることで、受話器から出る音を増幅する装置もあります。こういった選択肢で生活の質が改善するのであれば、それに越したことはありません。
ただ、これらの機械を四六時中持ち運びながら会話をするのは現実的ではありません。