「合わないメガネ」が招く意外な弊害…疲れ目や肩凝りだけではない
10月1日は「メガネの日」、10月10日は「目の愛護デー」であることをご存じだろうか。前者は日付が「1001」と表記でき、「1」をメガネのつる、「0」をレンズとみなすとメガネの形をしていることが理由。後者は日付の「1010」を横に倒すと眉と目の形になるからだという。この間を「目とメガネの旬間」と呼び、目の健康やメガネの大切さを呼びかけるイベントが行われる。そこで、あまり知られていない「合わないメガネの弊害」について「自由が丘清澤眼科」(東京都目黒区)の清澤源弘院長に聞いた。
「合わないメガネをしている人は想像以上に多く、来院患者全体の8~9割に及ぶという眼科医がいるほどです。診察中に出合う合わないメガネで多いのは、度が強すぎる、弱すぎる、左右の近視の度の違いを反映できていない、乱視が合っていない、などのメガネです」
眼精疲労を訴えて来院した患者の中には、実は遠視なのに、間違って近視用メガネを作らされていた人もいたという。
「緊張して調節力が強く働いた状態で自動屈折計が打ち出した屈折値を基に店でメガネを作成したものの、私が点眼薬を使って目の緊張を解いてみたら実は遠視だったというケースです」