補聴器はアナログからデジタルへ 高度な技術で聞き取りやすさ向上
みなさんは補聴器にアナログ補聴器とデジタル補聴器の2種類あることをご存じでしょうか?
アナログとデジタルでは、音の処理の仕方が違います。簡単に言うと、アナログは音を電気信号に変換して単純に増幅。一方、デジタルは入ってきた音をデジタル信号に変換し、補聴器内のICマイクロチップで騒音抑制や語音強調、ハウリング抑制などの信号処理を行い、聞き取りやすさを向上させています。
かつて信号処理技術の発達やICの発達により、アナログレコードからCDに遷移してきたように、補聴器の歴史は、アナログ補聴器では実現できなかった多機能化と小型化の実現で、アナログ補聴器が淘汰されてきた歴史ともいえます。
実際2000年まではアナログ補聴器がメインでしたが、近年では、ほぼ100%がデジタル補聴器です。
補聴器はもともと貝や葉などからスタート。古くは、金属製のラッパのような集音器が使われていました。音を電気信号として増幅する補聴器(アナログ補聴器)は、19世紀ごろ、電話機の機能を応用して作られました。