野球
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シーズン中“2度目の現役ドラフト”実施に現実味…トライアウトは形骸化し今年限りで廃止案
オフの恒例イベントが廃止されそうだ。 21日に行われたNPBと選手会の事務折衝。NPB側は、毎年11月に戦力外選手を対象に行う「12球団合同トライアウト」を今年限りで廃止することを提案。継続する場合は選手会が主催するよう申し...
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大谷が28年ロス五輪に出場意欲でも野球は完全消滅危機…クリケットに取って代わられる?
ドジャース・大谷翔平(30)が再び、打撃3冠を射程圏に捉えた。 日本時間24日のジャイアンツ戦は四回に2点二塁打を放つなど、5打数2安打3打点1盗塁。打率.314はナ・リーグトップのブルワーズ・イエリッチに1厘差、73打点は...
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法大・金光野球部長を直撃「事実無根。100%ありません。監督時代もパワハラをしたという認識はない」
法大野球部前監督の加藤重雄氏は11日付の本紙で、元野球部長、副部長からのパワハラを告発した。当事者はどう答えるのか。元野球部監督で現野球部長の金光興二氏(68)を直撃した。 ◇ ◇ ◇ ーー部員や加藤前監督にパ...
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「Sの赤ちゃんをつくってみてはどうだ」元野球部長の法政大学教授による女性部員へのセクハラ事案が発覚!
東京六大学の名門・法政大学で、現職の経営学部教授によるセクハラ事案が発覚した。この教授は六大学リーグで46回の優勝を誇る法大野球部で長く部長、副部長を務めていたが、事件はその名門野球部で起きていた──。 5月24日、日本学生...
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選手の年俸は「NPBの育成くらいかな」…奮闘する新球団の選手事情まで丸裸!
巨人と広島で37年間、打撃コーチなどを務め、静岡県初のプロ野球の球団「くふうハヤテベンチャーズ静岡」で打撃アドバイザーとして奮闘する内田順三氏(76)。【前編】に続く今回はウエスタン・リーグで奮闘する新球団の選手事情などを聞いた。 ...
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金丸&宗山 今秋ドラフト「投打の目玉」に異変…そろって故障&大学代表辞退でスカウトてんやわんや
今秋ドラフトの投打の目玉が代表入りを逃した。 24日、7月の「プラハ&ハーレムベースボールウイーク」に出場する大学日本代表が決定。1位候補の青学大・外野手の西川史礁(4年)ら選出された24人のメンバーの中に、左腕の金丸夢斗(...
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今秋ドラ1候補 青学大・西川史礁が「プロで中軸を打つ条件」…スカウトが厳しくチェック
日本の4番として活躍できるか。 昨24日、7月の「プラハベースボールウイーク」(チェコ)と「ハーレムベースボールウイーク」(オランダ)に出場する大学日本代表が決定。今秋ドラフト1位候補の西川史礁(青学大・4年=写真)ら24人...
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早大7季ぶりリーグ制覇も小宮山監督に「今秋限りで退任」の可能性…後任探しはすでに始動
2日に7季ぶり47度目のリーグ優勝を果たした早大野球部。ロッテ、メッツなどでプレーした小宮山悟監督(58)は大学球界初のメジャー経験者として2019年から母校を率い、今年で6年目を迎える。 プロ時代は「頭脳派」と称されたもの...
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一発勝負の夏の大会 大院大高は「ノーサイン」で大阪桐蔭を2度倒せるか
春の大阪大会で大院大高が4回戦で履正社、準々決勝で大阪桐蔭の「2強」を撃破して初優勝した。春夏秋を通じ、大阪大会でこの2校に勝ったのは、2009年夏のPL学園以来15年ぶりの快挙だそうだ。 昨春就任した辻盛英一監督の方針で「...
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関西の逸材を発掘する中で阪神からスカウトされたことがある。移籍していたら「給料は…」
2005年高校生ドラフトで1巡目指名した炭谷銀仁朗は、複数回の交渉を経て、11月中旬に仮契約を結んだ。 「伊東監督は自身の後継者が欲しかった。だから炭谷を一軍キャンプに連れていって英才教育を施し、開幕スタメンに抜擢。炭谷もその...
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巨人の阿部監督は自分で自分の首を絞めている…犠打が内外にもたらす「仕事している感」の功罪
私のバント嫌いは、本欄の読者ならご存じのことだと思う。横浜監督時代、覇権を争ったヤクルトの野村克也監督に「権藤は野球を知らん」などと“口撃”されたものだが、信念は揺るがなかった。 なぜか。改めて簡単に説明する。投手の視線で見...
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最後のドラ1炭谷銀仁朗の母親の隣で“一般人のフリ”して何度か一緒に試合観戦…親とは極力接触しない理由
「あの時いらっしゃったのは、鈴木さんだったの?」 自ら担当し、平安高(現・龍谷大平安高)から2005年高校生ドラフト1巡目指名した炭谷銀仁朗の母親は、こう言って驚いたという。 「たしか西京極球場だったですね。平安の試合を...
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清原、潮崎、長見、玉野、炭谷…それぞれ思い入れのあるドラフト1位指名余話
鈴木はスカウト時代、5人のドラフト1位を担当した。 最初が1985年の清原和博。野茂英雄(新日鉄堺)が史上最多の8球団競合となった89年には、潮崎哲也(松下電器)を単独指名した。 鈴木は高校時代の野茂を熱心に追いかけ...
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故障持ちや素行に訳アリ選手が活躍する分水嶺…出身校や能力値よりも大事なこと
プロでは、活躍する選手もいれば、志半ばでユニホームを脱ぐ選手もいる。 鈴木は「選手は取らないと始まらない」というのが持論。よほどのことがない限り、素行や故障を理由にリストから外すことはしなかった。昔は今よりコンプライアンスに...
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「記者の目はテレビカメラ9台分に匹敵」厳しかったある野球記者の思い出
大リーグにピッチクロックが導入されたのは試合時間短縮が目的だった。ピュリツァー賞を受賞した野球記者、レッド・スミスはこう言ったそうだ。 「野球がスローで退屈だと思う人、それはその人が退屈な心の持ち主に過ぎないからだ」 「...
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高校時代の投手・糸井嘉男に野手としての潜在能力を見いだし何度も京都府宮津に足を運んだ
京都・宮津は日本海に面する港町。日本三景の「天橋立」があり、江戸から明治時代にかけて日本海を巡航した「北前船」の停泊地でもあった。 1999年のある日、鈴木は宮津駅からタクシーに乗った。目的地は府立の宮津高校(現・宮津天橋高...
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選手チェックで重視した手足の親指の使い方 技術以外ではルックスも評価項目に入っていた
鈴木には球場で視察するときの指定席がある。一塁側か三塁側、目当ての選手のベンチでの様子が見える場所で、立ち居振る舞い、しぐさ、クセも含めてチェックする。 投手を評価する上で重視していたのが、足の親指の使い方だ。 「根本...
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昨夏甲子園V慶応高の現在地 打線に迫力は欠けるが左右の2枚看板が復調すれば今夏も脅威
昨夏の甲子園で107年ぶりの優勝を果たした慶応が、6月8、9日の2日間、香川県で今春の県大会4強校と招待試合を行うとのニュースを見た。 2017年に清宮幸太郎(現日本ハム)フィーバーに沸いた早実は、春の大会以降、沖縄、愛知、...
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足で稼いだ情報の積み重ねが逸材を引き寄せる 数字やデータだけでは分からない情報が武器だった
「スカウトの仕事は、その1年の選手を見ることだけではありません。来年、再来年と先を見据えて選手を見ておかないといけません」 鈴木が担当した選手には28年間のスカウト人生が詰まっている。清原和博のような突出した選手はともかく、1...
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中学時代の栗山巧を打撃指導したことがある 他のスカウトは猛反対も編成責任者に「絶対に活躍します」
鈴木が担当した4位以下の下位指名選手で最も活躍した一人は、今もユニホームを着ている。 育英高(兵庫)から2001年ドラフト4巡目で指名、21年に2000安打を達成した栗山巧(40)である。 1学年上の中島(裕之=宏之...
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他球団はノーマークの中嶋裕之をドラフト5位で指名、近鉄の名物スカウトに「脱帽です」と言わしめた
「西武のスカウトに脱帽です」 鈴木が担当し、県立伊丹北高から2000年ドラフト5位で指名した中島裕之(宏之=現・中日)について、かつて近鉄の名物スカウトといわれた堀井和人氏はこう言って悔しがった。 中島は西武以外の11...
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青山学院大・西川史礁 背中を叩くほどのフルスイングを支える強さと柔軟性
侍ジャパンでもそうだったように、強烈なフルスイングから繰り出される長打力が武器だ。 安倍昌彦氏が言う。 「フォローでバットが背中を叩きつけるくらい振れる。力の強さと、肩甲骨の可動域の柔軟性があってこそです。荒っぽい一発...
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愛知工大・中村優斗 元ロッテ首位打者の恩師に発掘された長崎の超特急
「あと3キロで160キロという大舞台に行ける。制球力が自分の武器。そこは見失わないように160キロを出せるようにトレーニングしていきたい」 3月の欧州代表戦でプロの中に交ざって侍デビュー。直球は全て150キロ台後半で、自己最速...
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関大・金丸夢斗 1位指名5球団競合は今年の登板数次第
「現時点の実力で、5球団前後が1位で競合するでしょう。投手が持つべきスキルを高いレベルで兼ね備えています」 こう言うのは、アマ球界に詳しいスポーツライターの安倍昌彦氏だ。 「速い球(最速154キロ)があって、チェンジアッ...
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明大・宗山塁 「15年ショートを任せられる」20年に1人の逸材
今秋ドラフトの超目玉が2月末の右肩甲骨骨折から驚異的な回復で、今春リーグ戦初戦の4月20日の東大戦に出場。3月の侍ジャパントップチームにも招集された遊撃の名手だ。 セ・リーグ球団のスカウトがこう言う。 「遊撃の守備はプ...
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和田一浩の外野転向&2000安打達成を支えた大きな武器
西武、中日で2000安打を達成した和田一浩(現・中日コーチ)は、県岐阜商、東北福祉大、神戸製鋼を経て、捕手として1996年のドラフト4位で西武に入団した。 この年のドラフトは、井口忠仁(資仁、青学大=ダイエー1位)、黒田博樹...
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「28年間で素材は一番」 清原以上の大砲候補を和歌山の小さな分校で見つけた
「28年間のスカウト人生で素材は一番。高校1年時の夏の大会でたまたま目についたショートがいた。リストは強いし、パワーもある。肩も強い。体も大きくて185センチくらいあった。足も50メートル6秒を切る。こりゃ、3年になったらすごく良くな...
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協約違反で契約無効になった小島弘務を巡る根本陸夫流「親分の後始末」
1989年12月、西武はドラフト外で投手の小島弘務(現・浜松修学舎高監督)を獲得した。鈴木にとっての「隠し玉」だった。 平安高(現・龍谷大平安)から駒大へ進学するも、1年夏に中退。その後、かつて和歌山を拠点にした住友金属(当...
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「水原騒動」とは日本のメディアの談話主義がロクでもない人物をのさばらせた結果だ
長嶋茂雄さんの現役最後の1974年、ヨギ・ベラ監督以下、トム・シーバー、ジョー・トーレら「ミラクルメッツ」が来日した。 私がスポーツ紙に入った秋で、試合後、メッツベンチでお茶を濁して席に戻ると先輩記者たちに囲まれた。彼らは何...
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“隠し玉”森山良二を単独1位指名した86年、根本陸夫さんは阿波野、西崎との「3頭取り」を想定していた
西武は1986年ドラフトでアッと驚く指名をやってのけた。 福岡大大濠高を経て、北九州大を中退した森山良二という無名投手を1位指名した。いわゆる隠し玉である。鈴木は言う。 「西武は森山と話ができていました。大学を中退して...