「競争を良しとしない義務教育」に異議アリ! 野球人口減少どころか“スポーツ離れ”の現状を憂う
24日、ドラフト会議が開催されました。
毎年のように「〇年に1度」と評される逸材が出現し、どこの球団が指名するのか、全国のプロ野球、高校野球ファンが固唾をのんでその時を待つ──。異なるファン層が一体となって楽しめる一大イベントです。
しかし、あと何年、ドラフト会議を楽しめるのでしょうか。私の寿命の話ではありません。
野球人口が減っているからです。
今ドラフトにかかった高校生たちが生まれた2006年の高校球児は16万6314人でしたが、今年は12万7031人(約76%)にまで減少しています。同時期の出生者数の減少が約83%であることを考えると、野球離れは少子化以上の速度で進んでいることがわかります。
その要因として、球遊びできる公園の減少や野球道具の多さと金銭的負担、子供たちにとっての選択肢の増加、中学教員の働き方改革などが挙げられます。ただ、私は「義務教育のあり方の変化」も関係していると考えます。