勝てる「盗塁㊙技術」教えます...クセが出るのは投手の右足と首
野球は難しい。1に投手、2に打撃、3の守備には捕球と送球という2つの違う動作がある。4に走塁、5は頭だ。
サッカーにしろバスケットボールにしろ、やることは攻撃と守備、大きく分けて2つだ。他の競技と比べ、野球は全く違うプレーをいくつもすることになるため、どうしてもミスが多くなる。さらに野球とゴルフは試合中に考える時間が長いスポーツ。その分、複雑で「野球脳」も必要になる。
ここで紹介したいのは4の「盗塁」だ。高校生なら、新チームになった7、8月の間に練習試合を25~40試合ほど行うとして、センバツをかけた秋の県大会準々決勝くらいまでに盗塁の技術をモノにしておきたい。
指導者に声を大にして言いたいのは、アウトになっても決して怒ってはいけないということ。怒られると選手は走れなくなる。「スタートが遅れた」など、原因を確認することが重要だ。
まずはリード。大谷翔平は4メートル近いが、高校生が大きく取ると、帰塁の方に意識が行ってしまい、スタートが切れなくなる。右投手の場合、背中越しに走者が見えるのは一塁ベースから3メートルほど。いいスタートを切るためのリードは、これくらいでいい。