週間読書日記
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奥野修司(作家)
2月×日 ある方から「開戦の詔書」の原本をいただいた。これがきっかけで、「昭和天皇『日米開戦』7つの謎」(「文藝春秋」2022年1月号)を書いたのだが開戦に決意していく昭和天皇の意思を推理していくのは…
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吉川潮(作家)
1月×日 コロナ禍でステイホームが多くなり、落語会に行く機会がめっきり減った。この日は紀伊國屋ホールで春風亭小朝の会があったので出かける。「菊池寛が落語になる日」という会で、同名の新刊(文藝春秋 17…
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本橋信宏(ノンフィクション作家)
2月×日 “困ったときの小池真理子”──。編集部にそんな暗黙の合言葉があった。 1981年春。フリーランスの物書き稼業になった私の主戦場は週刊大衆だった。 女子大生が実名顔出しでヌード…
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吉川永青(作家)
1月X日 4月予定の文庫のために改稿作業中。単行本執筆は何年も前で、当時の記憶だけでは間違うこともあるかと「別冊歴史読本 豊臣秀吉合戦総覧」(新人物往来社 1870円)を見返した。秀吉の合戦だけに特化…
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プチ鹿島(時事芸人)
1月×日 春に書籍を3冊出すことになった。ジャンルは違えど、この5年くらいの活動があらためて形になるから嬉しい。作業で忙しい日々だが読みふけってしまう本があった。まずは中国新聞「決別 金権政治」取材班…
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須賀しのぶ(作家)
1月×日 今年初の仕事打ち合わせはインドカレーの会。美味しすぎて感動していたら、いつのまにかスケジュールになかった短編を書くことになっていた。不思議だ。やはり対面で食事しつつだといろいろアイデアが湧く…
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立川談慶(落語家)
12月×日 2年ぶりに大分は佐伯へ。ここ20年毎年呼んでいただいていたのだが昨年はコロナ禍でキャンセルとなったので久しぶりの感。飛行機の中ではコンソメスープを飲みながら、立川談志著「作家と家元」(中央…
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大門剛明(作家)
11月×日 体重計の前で絶句する。糖質制限よ、お前もか……。8月からジムに通い始め、さらに先月から糖質制限をしたのに全く体重が変わらない。タイトルに惹かれ、石川威弘著「気まぐれ断食」(SBクリエイティ…
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宮本昌孝(作家)
12月×日 インタビュー掲載紙「この時代小説がすごい! 2022年版」(宝島社 990円)が届いた。同誌の単行本ランキングで拙著「天離り果つる国 上・下」(PHP研究所 各2090円)が第1位を獲得。…
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島田裕巳(宗教学者・文筆家)
12月×日 学校で勉強していた時代、「世界史」という科目が苦手だった。固有名詞を覚えるのが面倒だということもあったのだろう、大学の入試でも「世界史」は選択しなかった。受験勉強というのは意外と後になって…
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太田肇(経営学者・同志社大学教授)
10月×日 仕事の関係者数人と久しぶりに街へ繰り出し、食事をとった。コロナ禍の緊急事態宣言が明けてはじめて外で飲む酒はとびきりおいしかった。欧米のような厳しい規制やロックダウンなしでもこれだけ感染者が…
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天笠啓祐(科学ジャーナリスト)
10月×日 デジタル化は、一日中座った生活を強制する。外出する機会を増やすため、なるべく本屋などへ出かけるようにしている。それにしてもデジタル化の勢いは止まらない。このまま行くとどうなるのか。世界的に…
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石原壮一郎(コラムニスト)
11月×日 長年、大人の人間関係やマナーをテーマに、駄文を書き続けています。このところ力を込めて考察しているのが「失礼」について。どんな言動が失礼に当たるのか、失礼という感情はどこから生まれてくるのか…
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川瀬七緒(作家)
11月×日 新型ウィルスが猛威をふるっていた8月。連日、絶望的な感染者数が伝えられているさなか、私はブライアン・インズ著「世界の幽霊出現録」(大島聡子訳 日経ナショナルジオグラフィック社 2420円)…
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安倍龍太郎(作家)
10月×日 某社のweb配信企画で澤田瞳子さんと対談する。澤田さんは「星落ちて、なお」(文藝春秋 1925円)という河鍋暁斎の娘とよ(画名暁翠)を主人公とした小説で、直木賞を受賞されたばかりである。 …
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梶よう子(作家)
10月×日 近頃、あれやこれやで疲弊している。感染症の蔓延、生活困窮、自死増加。民草の声も届かず、政治も暮らしも人の心もぐだぐだ。なんて、生きづらい世の中だ! といったところで自助努力を強いられる。な…
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森沢明夫(作家)
10月×日 新連載の「ロールキャベツ」という小説を書いている。メインのキャラクターは、男女5人の大学生たちで、彼らは「チェアリング」というレジャーを愉しみつつ人生の苦難を乗り越え、成長し、各々の未来を…
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青山美智子(作家)
10月×日 整体通いを始めて1ヵ月になる。屈伸をすると膝が痛むので駆け込んだのが最初だった。診察の結果、「足の裏のアーチが高い」「股関節が固い」「筋肉が正しく使われていない」などなど、ダメ出しの数々。…
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森朗(気象予報士)
9月×日 2年連続でどこにも行けない夏だったが、この不順な天気では旅行できたとしても楽しめなかっただろう。せめて本で旅行気分を、と手に取ったのが菅家洋子著「降りながら、照る場所へ 沖縄・祈りの地を歩く…
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富樫倫太郎(作家)
9月×日 コロナ禍の毎日で、楽しみな話題が大谷翔平君と藤井聡太君の活躍くらいというのは淋しい。テレワークが増え、腰痛が悪化したり、ストレスが溜まっている人も周りに増えている。 元々が出不精で、…