「天野会」は大喜び、新妻は嫉妬…キャイ~ン天野の料理の腕前
■給料10万円時代も本格料理
21歳のときにウド鈴木とコンビを結成し、お笑いの道へ。まだ駆け出しで、4畳半ひと間のアパート暮らしだったが、ここでもひと口コンロを駆使して自炊していた。
「その頃から自分で味付けやレシピなんかを考えるようになって、本格的に料理が好きになってきた。ウドちゃんにも、ビーフストロガノフやらキノコのパイ包みやらを作ってあげましたね。いつだったか、牛肉のブロックにタコ糸を巻いてる僕を見て、彼がビックリしたこともありましたっけ」
当時の給料は10万円。家賃は電気水道代込みで2万円。残り8万円を上手にやりくりして安い食材を探した。ただし、料理の質は絶対に落とさない――が信条だった。
■台所に立たない日はない
仕事が安定してからは、外食する機会も増えた。「おいしい」と感じたら作り方のコツを聞き、複雑で手間のかかる料理も簡単なアレンジで完成させてしまうのが天野流。
「こないだ、すごくオイシイ餃子に出合ったので作り方を聞くと、『豚骨スープをゼラチンにして種に入れている』とのこと。で、スーパーで40円程度のラーメンスープを買い、ゼラチンで固めて種に入れてみたら、まあまあ近い味ができました。万能調味料として愛用しているのは寿司酢。甘味があるから、余った根菜類を漬け込めばピクルスができるし、甘酢あんかけや酢豚も手軽にできちゃう。すき焼きのタレも砂糖・醤油・みりんを使う料理であれば何でも応用できちゃうしね」