BORDER出演 波瑠を開花させた谷口正晃監督“マジック”
■ドラマ「BORDER」に出演中
そんな経験が女優としての意識を変えたのか。ドラマ「BORDER」でも存在感のある演技で、個性派揃いの豪華共演陣にまったく引けを取らない。
「男社会に紛れ込んだ女性という役柄ですから、遠慮しない、物おじしない人物を演じるようにしています。オフィス街でのロケが多いので、この前の昼休憩で、小栗さんや青木(崇高)さんとオフィス街でスーツ姿のサラリーマンの人たちに紛れてランチを食べたんですが、それが楽しかった」
現場の雰囲気も明るく、緊張しながらも楽しく臨んではいるが、一点だけ不満があるという。
「共演者に女の子がいなくてちょっと寂しいかも。というのは、小栗さんと青木さんがいつも何やら男同士の話をして楽しそうにしてるんです。そんな時は“またやってるな”と思いながら、谷口監督が私にしてくれたように2人のメンズトークを見守るようにしています。2人のいいところが発見できるかもしれないですしね(笑い)」
実は、このドラマの見どころのひとつは、波瑠演じる比嘉検視官と青木演じる立花刑事の小競り合い。“バカ”“ウルセー”などと小学生のような言い合いが展開される。そこに石川(小栗旬)が加わって……おそらくこんな場面で谷口監督直伝の「見守り」が生かされているはずだ。