BORDER出演 波瑠を開花させた谷口正晃監督“マジック”
「役柄に入り込みすぎて思わず演技中に台本にはない涙が出てしまったり、歩くシーンでつまずいてしまったりしても、それを自然な形で使ってくれる。演出に“絵”になることを求めず、役者ありきの演出をしてくれるのは初めての体験でした。こういう芝居のやり方もあるんだと、安心して演技に集中することができたんです」
谷口監督の第一印象は「不思議な相づちをする人」だったという。
「すごく真面目な話をしている最中、『ウ~ア~ウ~』って声にならない不思議な相づちをするので、初めはビックリしましたが、すぐに慣れました(笑い)。それからプレゼント上手な方で、よく本やCDをプレゼントしていただきました。“これ、僕の好きな本なんだけど、間違って2冊買っちゃったから持ってきました”って。ピュアな大人の方だなって思いました」
3月8日に放送されたWOWOWのドラマ「人質の朗読会」で再会。そこでも谷口マジックを痛感したらしい。
「監督の側から演技について注文をしてくるのではなく、私の気持ちをちゃんと聞いてくれる。五感を敏感にして無意識に表れてくるまま演技しても、それを止めない。とにかく自然でいることを許してくれる。そんな不思議な大きさをお持ちの監督で、私の良いところを発見してくれるように思えて、とても頼りになるんです」