バイト先で突然…笑福亭笑瓶が鶴瓶に弟子入りしたきっかけ
■そんなころ、師匠から「何してんの?」と電話が……
結局、1浪して大学にも進学させてもろうたんですが、大学時代は小遣い稼ぎのためにずっとバイトしてました。働いて給料は1カ月後、なんて待てへんもんやから、もっぱら日払いで給料がもらえる日雇いですわ。
JR大阪環状線天満駅そばの扇町公園。ここに行くと肉体労働やけど、手配師のオッサンがおって顔と体形見て、あれこれ仕事くれるんです。
道路とか地下鉄工事、ビルの建設現場が多かったけど、ボクは乾燥シイタケの袋詰め、PL花火大会の警備、廃品回収とか変わったのしてましてん。今から35年以上前やけど日給は6000~7000円ぐらい。廃品回収は1万円になったから学生にしたら十分です。
大学卒業しても、就職はせんかったんです。
憧れたんは、鶴瓶師匠ですわ。「MBSヤングタウン」。しゃべりが抜群に面白い。
「弟子になるんなら、あの人やな」
こう思うてラジオ大阪さんの出入り口で出待ちして、住んでたマンションに連れていってもらったこともありました。せやけど、まだ不安もあったんでしょうな。すぐには入門しなくて1年間、生花問屋でトラックに乗って配送のアルバイトしてました。