NHK“夜の顔”河野氏起用も「現場の舵取り難しくなる」の声
3日に開かれた2015年度NHK新キャスター発表会。この手の会見では「主役=女子アナ」が相場だが、今回、スポットライトを浴びたのは男性だった。
同局の新たな「夜の顔」を務める河野憲治報道局国際部長(52)。「安倍政権に疎まれ、局内では1月末の降板説もあった」(事情通)という大越健介キャスター(53)に代わり、4月から「ニュースウオッチ9」のメーンキャスターとして茶の間に登場する。
15年以上の海外特派員経験を持ち、ワシントン支局長も歴任した自他ともに認める“国際派”。2011年4月から1年間、BSの「ワールドWaveトゥナイト」のキャスターを務めた経験もある。5年続いた「大越体制」の後で注目度は抜群だが、一体、どんな番組を目指すのか。冒頭の挨拶で方向性についてこう打ち出した。
「NHKの強みは世界各国に記者を配置する取材網。原点に戻って、いま世界中で起こっている出来事をどこよりも早く正確に伝えていきたい」
■人選は「玄人受け」
この日の会見には男女19人の新任キャスターが顔を揃えたが、報道陣からの質問はほぼ河野氏ひとりに集中。中には今回のキャスター交代はNHKの報道に“圧力”をかける安倍官邸の意向が働いていると一部で報じられていたこともあり、際どい質問も飛んだ。