朝ドラ「まれ」の好発進を牽引 泯と裕子"W田中"の存在感

公開日: 更新日:

 コラムニストの桧山珠美氏が言う。

「既存の役者にはない思想的かつ独特の雰囲気があり、たたずまいが“画”になる人。70代、80代の俳優が次々とこの世を去る中、とても貴重な存在で、セリフがなくても顔のシワ一本で見る側に訴えかけるものは凄まじい。“近寄りがたいけれど尊敬すべきおじいさん”として、『まれ』前半戦をもり立ててくれそうです」

■4日には土屋太鳳も登場

 そんな個性派の妻役は、高倉健が見初めた演技派女優だからこそ釣り合いが取れるのだろう。

「実年齢より年老いた役だろうがお構いなしで引き受ける、田中裕子の女優魂に敬服します。ダブル田中に共通するのは、地に足のついた土の匂いがすること。日本中にエイジレス風潮が蔓延する中、それとは相反し、この2人の役者は等身大の人間の魅力を見せてくれる。ヒロインの両親を演じる大泉洋常盤貴子の浮ついた夫婦とは対照的で、昔かたぎの地道な夫婦像を描くには適任のキャスティングです」(前出の桧山氏)

 4日から登場するヒロイン・土屋太鳳(20)との絡みも注目だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末