20代で億稼いだ俳優・野村宏伸 40代で「借金返済」の日々語る
さらに、空いた時間に、友人の会社の手伝いをして、商材の買い付けに行ったり。人にお金を貸しておいて、自分は何をやってるんだって思いましたよ。借金の返済を考えて眠れない夜もありました。
■お金を貸しては踏み倒され…
デビューする前もお金のことではいろいろあった。実家は板橋で、祖父の代から化学薬品工場を経営し、40~50人ほどの従業員を抱えていた。ところが、高1の時、突然、不渡りを出し、工場も思い出の詰まった家も処分して家族はバラバラ。ボクは父方のいとこの家にお世話になったのをスタートに、数カ月ごとに転々として。
高校には引き続き通ってましたけど、いとこの会社を手伝ったり、夜間はビルの清掃、夏休みは左官業とか測量のアルバイト。でも、この時代はお金より、家を処分する際に写真とかレコードとか大事にしていたものを全て失ったことのほうが大きかったかな。
家族がいて、一家の大黒柱となると、そうもいっていられない。勝手に友人にお金を貸して踏み倒され、それも奥さんに言ってなかったから夫婦間もぎこちなくなって……。結局、家を売って借金を返しました。今は借金ゼロ。本当に気持ちがラクになりましたね。