「パロディーにあらず」 ウオッチャーが語る“タモリ芸”の原点

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 20日の放送をもって「ひとまず閉店」(放送終了)となる「ヨルタモリ」(フジテレビ系、日曜23時15分~)。ゲストは中居正広に決まったものの、どんなコントをさし込むのか? もタモリファンには気になるところ。「金曜10時!うわさのチャンネル!!」(1973~79年)で披露してメジャーとなった中洲産業大学(助教授)をはじめ、李澤教授の「日本古典文学講座」、聖フェノロチオ女子大学野々村修(准)教授による「クローズアップしすぎ現代」といった教授や専門家をおちょくるネタは、実はタモリが素人の頃からやっていたものだという。

 タモリウオッチャーのひとりで「タモリと戦後ニッポン」(講談社現代新書)を上梓した近藤正高氏は、そこには「早大時代の仲間と共有した時間や笑いが原点にある」と言う。

「大学教授ネタは、タモリが学生時代の居候先の友人と遊んでいるうちに生まれたものです。タモリたちは、友人の兄が持っていたテープレコーダーなどを使ってラジオ番組のパロディーをつくっていました。その中に『朝の教養講座』というレパートリーがあり、口から出まかせに語って録音していたのが、そもそもの始まりだったようです。ちなみにデビュー当初にタモリが扮した“森田一義助教授”は、早大にいたある助教授がモデルだとか。論理学が専門のその助教授は、授業中に何世紀も前に死んだ学者に対して『ま、こんなことを言ってますけどね』と愚痴をこぼすような人だったらしく、学問の世界しか知らない浮世離れした感じがタモリにはおかしく思えたようです」

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