異例募集は“弱者の知恵” テレ東「アナ中途採用」の裏事情
「テレビ東京が“本気”の中途採用はじめました。」
某転職サイトに躍る文字の横には、狩野恵里アナ(29)の笑顔が掲載されている。テレビ東京が異例のアナウンサー中途採用を行い、話題を呼んでいる。地方局ならまだしも、局の顔ともいうべきアナウンサーは在京キー局の場合は新人から育てるのが通例だけに、テレ東の試みに注目が集まっているのだ。
女子アナは世の若い女性にとって憧れの職業のひとつ。キー局ともなれば、内定倍率は何千倍ともいわれる。
テレ東は2012年と2014年のアナウンサー採用こそゼロだったが、同局には先日発表された「好きな女性アナウンサーランキング」(オリコン調べ)で昨年と同じく6位にランクインした狩野アナをはじめ、WBSキャスターの大江麻理子(37)、その他にも秋元玲奈アナ(30)や相内優香アナ(29)、若手の筆頭である鷲見玲奈アナ(25)など、粒ぞろい。にもかかわらず、なぜ「中途採用」を行うのか。
「女子アナは人気職業ですが、いくら倍率が高くとも採用試験には莫大な費用がかかる。特に新卒採用は受験人数が多く、バカにならない。入社後も研修費など膨大なコストがかかるので、経験者で技術のある人材を雇うのは経費削減にもつながるのです。テレ東は“いかにお金をかけずに面白い番組を作るか”というこだわりもあり、そこがまた面白さを生んでいる背景もある。アナウンサーに関しても例外ではない。『中途で入りました』と言えばネタにもできるし、話題にもなりやすい」(テレビ関係者)
テレ東の広報部に中途採用の意図について問い合わせると、「採用に関して、お答えすることはございません」との回答だが、これも“弱者の知恵”。応募期間は1月7日まで。東京進出を目指す地方局のアナウンサーが殺到しそうだ。