月収300万円で毎日銀座に 俳優・誠直也の破天荒な学生時代
任侠映画、特撮シリーズ、そして刑事ドラマで印象的な役を演じ、VシネマやNHK大河ドラマまで幅広く活躍してきた個性派俳優・誠直也さん(67)。ちょっとヤンチャで酒豪。初めて明かす酒との日々……。
■大学受験で上京した日に銀座で散財
生まれは佐賀だけど、高校は福岡電波高校(現・福岡工大付属高校)で、とにかくラグビーが大好きでね。正月の全国高校ラグビー選手権でも優勝。「ラグビーがすべて」の高校生活だった。
大学受験のため、初めて上京したのが1968年の2月。受験日の2日前に兄貴の下宿へ着いて荷物を置き、そのまま向かった先は銀座。ネオン輝く銀座ですよ。
並木通りをブラブラ見物しながら、どの店に入ろうか……。一軒も知ってる店があるわけじゃないし、迷った揚げ句、黒服のポーターさんに、「よか店はどこね」って博多弁でいきなり質問したら、そのポーターも面白くて、「はい、うちの店です」。
そんなことでポーターの案内で、銀座のクラブにデビューしたんだ。いやー、眩しかったね。ただし、酒はうまいけど、会計してビックリ。なんと3万8000円。当時の大学初任給が3万5000円前後だったから、それよりも高かった。ポケットにあるのは、俺には大金の1万円だけ。