月収300万円で毎日銀座に 俳優・誠直也の破天荒な学生時代
結局、閉店までいてホステスさんが“付け馬”で兄貴の下宿へ回収に来たんだけど、そのホステスさんが粋でね。「ごちそうするから飲みに行きましょう」ってさ。青山だったかまでタクシーで行って、朝方まで飲んで、とにかく楽しい酒だったよ。
で、翌日が大学受験。おかげさまで、何とか酒の力も借りて合格。晴れて4月から進学(法政大)したんだ。
ところが、俺が一番やりたかったラグビーができなくなった。というのは、その年の正月に優勝した決勝戦で、膝関節を負傷してね。結局、それが原因で大学ラグビーを断念。目標を失い、楽しいはずの大学生活はけっこう荒れてたね。
■クラブ通いしても使いきれないくらい稼いだ
そんな時に、自宅のそばで今でいうスロットゲームの機械を見て、ピンときた。「これは面白い」ってね。
すぐにリース会社から借りて、喫茶店とかスナック、バーへ置く仕事を始めたら、これが大当たり。景気も良かったから、1台当たり1週間に5万~6万円稼いでくれた。それをピーク時は12、13台持ってたから、月収は300万円ほど。毎日、銀座のクラブに通っても使い切れない。愛車は学生には分不相応な高級車……。