戦争映画よりリアル NHK「新・映像の世紀」は迫力度満点
知っている史実も多いのだが、「こんなのを撮っていたのか」「残っていたのか!」と驚かされることばかりで、戦争映画よりリアル。
で、明日21日は「第5集」の「若者の反乱が世界に連鎖した 激動の1960年代」のオンエアがある。キューバ革命のチェ・ゲバラ、中国建国の毛沢東らの革命家・政治家に絡め、米国、フランス、チェコスロバキアなど、反戦や民主化を訴える若者たちのデモの映像を通して、カウンターカルチャーの新時代が描かれるようだ。
何と60年代に現れたビートルズやデモに参加した時のミック・ジャガー、さらにはデビッド・ボウイのベルリンの壁前でのライブなど、貴重な映像も流れるらしい。団塊の世代にはストライクな時代だ。
国内のニュース報道がバラエティー化している今、「新・映像の世紀」は実に骨太なドキュメント。池上彰の解説番組もいいけど、世界情勢を知るには“映像の力”にはかなわない。これを見ると、日本の政治家がスケール小さく見えちゃうなぁ。(作家・松野大介)