舞台活動に着付け教室 女優・二宮さよ子さんは多忙の日々
その後、オリジナル脚本の「出雲の阿国」、有吉佐和子原作の「ふるあめりかに袖はぬらさじ」を上演、再演してきた。
「去年7月には過去にワタシが関わった舞台『ふるあめりかに……』『女の一生』『華々しき一族』『鹿鳴館』『欲望という名の電車』の5人のヒロインを取り上げたオリジナル作品の『五人の女』を今回と同じ三越劇場で上演しました。通算7作目になる6月の『明治一代女』は川口松太郎さん原作のオリジナル脚本で、新内は新内節三味線の第一人者であり、人間国宝の新内仲三郎先生にご指導いただいてます」
セリフも膨大。厚さ2センチの台本をつねに持ち歩き、時間さえあれば目を通し、暗唱しながら覚えていくそうだ。
「そのうちに、あのシーンはどうだったっけ?と思った次の瞬間、台本を見なくてもセリフがポンと口から出てくる。ボケてるヒマはないですよ、ハハハ」
■実家は洋食の名店「喜撰」
さて、二宮さんは静岡県熱海市生まれ。実家は故伊丹十三らの食通が足繁く通ったことで知られる洋食の名店「喜撰」だ。