師匠の北島三郎も絶句 歌手・和田青児さん語る酒と入院と
演歌歌手の和田青児さん(46)は飲み過ぎで、「このままじゃ死ぬよ」と言われた経験の持ち主。その一部始終を語ってもらった。
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青いはずの夏の空が真っ黄色に見えて、「おかしいなあ」と思っていたら、γ―GTPが4800に跳ね上がっていました。もちろん即、緊急入院。アルコール性肝障害に加え、B型肝炎も発症し、3カ月間寝たきりでした。数値は下がらないし、叱られると思った師匠(北島三郎)まで「どうしたんだ、おまえ」と絶句。本当につらかったですね。
原因は自分です。夜ごと大酒をくらっていましたから。忘れもしない26歳の1995年、和田青児としてデビューする4年前のことです。歌が好きな母を喜ばせたくて、高校を卒業してすぐに上京。しかし、レコードを出させてもらったものの鳴かず飛ばずで、1年ちょっとして郡山市に帰郷しました。
ただ、そこには居場所がなく、歌しかないと師匠の門を叩いて付き人から再出発を期していたんですが、元来の酒好きと腹の中にくすぶるものがあって、夜ごと歌舞伎町のネオン街に繰り出していました。夜の10時ごろ、車で八王子の北島邸に師匠を送り届けると、四谷のアパートに帰って休まなきゃならないのに朝まで飲み歩いていたんです。