師匠の北島三郎も絶句 歌手・和田青児さん語る酒と入院と
第2次の酔っぱらい時代は、29歳で再デビューさせてもらってから。下北沢で泥酔して、脱ぎ癖が出て深夜の線路を走ったりしてました。砕いた氷でいっぱいにしたジョッキに「眞露」や「鏡月」をドボドボ入れるのを覚え、生意気にヘネシーを同じようにして飲むようになった。医者からは「また(病院送りに)なりますよ」と言われて。32歳で結婚して、ようやく気をつけるようになったのは35歳をすぎたころ。
といっても、豆腐を毎日1丁食べることと、朝に軟水をたくさん飲むこと、酒は夜12時まででやめるという程度ですけどね。仕事がない時や、親しい仲間と飲んだ時は一升瓶を転がしてしまうこともあります。
そうやって翌日後悔したり、周りに迷惑をかけてばかりですけれど、歌手・和田青児としては、酒とネオンは肥やしになったと言いますか、よかったと思います。今じゃあ飲まない若手がたくさん出てきて、夜の街も変わってしまった。演歌のメロディーも響きにくい世間ですけど、酒も歌も消えませんよね。
散々痛い目に遭い、ぶざまな思い出も、人生の一ページ。46歳になった今では当時のように飲もうと思っても飲めませんけど、2月発売の新曲「竜虎伝」のカップリング曲「俺たち」で、飲み明かしたあの頃を歌ったりしているのですから、幸せです。今宵も仕事がハネたらネオン街に繰り出し、「乾杯」と杯を交わすんです。
☆レギュラー「みんなの笑待夢~ショータイム~」(千葉テレビ・毎週火曜8時30分、BS12・毎週月曜5時30分)