幸せ絶頂の林家三平 不倫報道の橋之助にツマらないエール
戯作者の松崎菊也氏はこう言う。
「娯楽に乏しかった江戸時代の古典落語は、寄席に来た観衆に世の中に起こっている出来事を面白おかしく話したり、飲む打つ買うを題材としたフィクションを披露して楽しんでもらうものでした。それから時が経ち、現代社会は娯楽ツールの多様化が叫ばれるだけでなく、博打は犯罪、過度な女道楽は非難され、“王道”がネタにならない。まあ、時代といったらそれまでですが、いっそのこと三平には女遊びに代わり、それこそ今の時代を象徴する良き夫、良きパパ、家庭の幸せを肥やしに芸を極めていただきたい。ただ、私個人としてはそれだけではつまらないので、願わくば、疾風怒濤のごとく生きた先代の寄席を見習い、何かひとつでも突き抜けて欲しいところですが」
イベント終了時、三平はノリノリでこんななぞかけも披露した。「お兄さんの今回の事件にかけまして、港区の慶応と解く。その心は三田を大事にしてください」
人間性はともかく、落語家としては非常にツマらない男である。