水卜麻美 テレビで見せるキャラクターに隠された“実力派”
入社当時から朝の情報番組を担当したいと言っていた水卜アナには、僕がプロデューサーをしていた「ZIP!」スタート時点から参加してもらいたいと思っていました。ご本人からもそういう希望を伺っていましたが、残念ながらベルト番組のスケジュールもあって出演がかないませんでした。声の安定感と読みのうまさもあったので、朝の番組に出ても人気になったと思いますが、「ヒルナンデス!」との出合いは彼女の可能性を大きく広げたのではないでしょうか?
僕は昔から「女子アナ」という言葉が嫌いです。あくまで職業としての「アナウンス能力」と「会社員」として制作者と視聴者の間をつなぐ存在が「女性アナウンサー」の仕事だと考えています。僕が仕事をする女性アナウンサーには、常日頃からこのことを話してきました。半分出役、半分スタッフ。そのバランスが視聴者に寄り添う姿勢だと考えます。
その意味で、実力と女性共感力を兼ね備えた水卜さんには、バラエティーだけでなく、情報番組や報道番組でもその魅力を発揮してもらいたいと思っています。