砂川啓介さん死去 “娘になった妻”大山のぶ代さんの今後は
俳優の砂川啓介さんが11日、尿管がんのために都内の病院で死去していたことがわかった。80歳だった。
砂川さんは15年5月に妻で声優の大山のぶ代(83)が認知症を患っていることを公表、「娘になった妻、のぶ代へ 大山のぶ代『認知症』介護日記」(双葉社)を出版。自身も13年に胃がん手術、16年に尿管がんと診断されながら、献身的に妻の介護を続けていた。
大山は、16年6月には老人ホームに入っていたというが、今後はどうなるのか。税理士・公認会計士で相続にも詳しい金井義家氏がこう言う。
「砂川さんの場合はがんを患っていたのでこのような事態を想定し、生前に後見人の弁護士さんをお願いしていると思われますし、十分な資産をお持ちですから、ホームの支払いなどは後見人が代理してくれると思います。
逆に、認知症の妻を抱えて、資産なく死亡した場合、支払いが滞った時点で退去させられるでしょう。今は辛うじて行政がケアしてくれるかもしれませんが、10年後にはさらに高齢化が進み、旧ソ連のように、日本でも路頭に迷うこともあり得ます。
もしもこの後、大山さんご本人が亡くなった場合、財産について記した遺書がないとなると、お子さんのいない大山さんの財産は国庫に帰属、つまり国のものになってしまいます」
ドラえもんでも生老病死だけは助けられない。