監督語る 「パシフィック・リム」続編で“東京破壊”のワケ
「リンコについて私は、『バベル』(06年)における口のきけない女子高生役の演技に見惚れて以来の大ファンなんだ。彼女は明るく前向きで、本当にすてきな女優。今回の撮影現場でもムードメーカーを買って出て、皆の雰囲気をよくしてくれたんだ」
このほか新キャストとして、どこか日本アニメ「新世紀エヴァンゲリオン」を思わせるデザインの新機種「セイバー・アテナ」に搭乗する新田真剣佑の起用も話題を呼んでいる。
「その通り! セイバー・アテナのデザインや動きは日本のいろんなアニメを参考にしているよ。アラタはクラシックな顔立ちでものすごく存在感がある俳優。実は当初は予定になかったんだけれど、彼のパフォーマンスがとても良かったのと、東京決戦に日本人がいないのはおかしいだろ! ということで、彼のキャラクターには映画の最後まで残ってもらうことにしたんだ」
昨年の東京コミコン2017に続き、2年連続で来日したデナイト監督。前回はホテルと会場以外行く暇がなかったそうだが……。
「今日この取材が終わったら、やっと外を出歩けるよ! 大好きな東京なのにまだ全然見てないんだ。とにかくあちこち行ってみるよ」
監督の日本愛がつまった怪獣&ロボットアクション。東京決戦のシーンにはとくに隠しキャラ的な要素をたくさん盛り込んだという。中年世代にとっては懐かしい元ネタをいくつも見つけられそうだ。
(聞き手=前田有一)