俳優か正社員か…篠井英介が本気で揺らいだ“人生の岐路”
80年代“ネオかぶき”を上演する劇団「花組芝居」で活躍し、その後は「GTO」(フジテレビ系)やNHK朝の連続テレビ小説「まれ」などのドラマ、映画などで知られる篠井英介さん(59)。31歳でアルバイトを辞め、俳優一本で食べていく決意をしたのが人生の転機になった。
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金沢の高校を出て上京し、俳優になろうと日大芸術学部演劇学科俳優コースに進み、卒業する頃に、仲間と劇団「花組芝居」の前身をつくり、卒業時に正式に旗揚げしました。俳優コースとはいっても、ほとんどが就職活動するなか、ボクはしませんでした。
劇団の活動では食べられませんから、いろんなアルバイトをしました。
当時はバブリーな時代だったので、カフェバーとかでよく働きましたね。六本木のレストランバーではフロントでお客さまをご案内したり、レジを任されたり。
当時、「花組芝居」で年2回ほど公演していましたから、合計すると年に3、4カ月休ませてもらう。それでも「終わったらまた来い」と言ってもらえるようにと思って、真面目に人一倍働いていましたよ(笑い)。劇団をやっていると、安定したアルバイトを探すのが難しいから。