細田守最新作「未来のミライ」 レビューがビミョ~なワケ

公開日: 更新日:

 この夏注目の劇場アニメといえば、細田守監督作品の「未来のミライ」(東宝配給)だが、評判が芳しくない。たとえば、大手ポータルサイトの映画コーナーの評価は5点満点中2.55(25日朝現在)とビミョ~。観賞後のレビューにいたっては、「カネ返せ」「期待はずれ」「つまらない」などと辛辣なコメントが並ぶありさまなのである。

■「全世代」「家族向け」と思って見ると…

 物語はこうだ。フリー建築家の父と出版社勤務の母を持つ男児・くんちゃんは妹のミライちゃんが生まれ、独り占めしていた両親の愛情を奪われていじけている。ところが、ひょんなことから時空を超える旅に出かけるうちに兄としての自覚が芽生えるという4歳児の成長記だ。だが、ファンタジー色の強い作品を期待すると大間違い。共働き家族のリアルな現実も容赦なく描かれ、妻は「仕事も子育てももっとうまくできると思っていた」「気がついたら怒ってばかり」などと落ち込んだり、夫に対して長男の子育ては「私に任せきりだった」と愚痴ったり。育児中の女性世代にとって胸に響くセリフは、男にとっては耳が痛いというわけだ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    「かなり時代錯誤な」と発言したフジ渡辺和洋アナに「どの口が!」の声 コンパニオンと職場で“ゲス不倫”の過去

  4. 4

    中居正広氏「性暴力認定」でも擁護するファンの倒錯…「アイドル依存」「推し活」の恐怖

  5. 5

    「よしもと中堅芸人」がオンカジ書類送検で大量離脱…“一番もったいない”と関係者が嘆く芸人は?

  1. 6

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 7

    入場まで2時間待ち!大阪万博テストランを視察した地元市議が惨状訴える…協会はメディア取材認めず

  3. 8

    米国で国産米が5キロ3000円で売られているナゾ…備蓄米放出後も店頭在庫は枯渇状態なのに

  4. 9

    うつ病で参議員を3カ月で辞職…水道橋博士さんが語るノンビリ銭湯生活と政治への関心

  5. 10

    巨人本拠地3連敗の裏に「頭脳流出」…投手陣が不安視していた開幕前からの懸念が現実に