有村架純、芳根京子…朝ドラのヒロインが民放で相次ぎ撃沈
秋の連ドラで、初回を見て、これはちょっとご勘弁と思ったのが「中学聖日記」(TBS系)。有村架純主演。新任女性教師と男子中学生の純愛ドラマということで、始まる前からその設定はどうなの(?)という批判的な意見も多く、いろんな意味で話題作だ。
そもそも恋愛は、障害があればあるほど盛り上がる。そういう意味で教師と生徒、しかも教師には婚約者がいて……という設定は、ネコちゃんでも飛びつきそうな材料だ。しかし、さすがに中坊はリアリティーに欠ける。アンタ犯罪だよとツッコまざるを得ない。百歩譲って恋に落ちる理由がしっかりと描けていれば、少しは納得できるが、肝心な部分がぼんやりしているので、ただただ気色悪い。
TBSで教師と生徒の禁断の恋といえば、松嶋菜々子と滝沢秀明の「魔女の条件」、さらにさかのぼって真田広之と桜井幸子の「高校教師」という名作がある。どちらもドキドキしながら見たので、「中学聖日記」には期待していたのだが……。有村演じる聖の相手・中坊の晶の岡田健史はまったくもって中学生に見えない。実年齢19歳だから、そりゃそうだ。そんなことを言い出せば、前回の朝ドラ「半分、青い。」の佐藤健だって、現在放送中の「今日から俺は!!」の賀来賢人だって高校生に見えないという意見もあろうが、彼らには年齢を超えた演技力がある。