吉本NSC名物講師に聞いた “芸人の卵”に教える唯一のルール
スーパーマラドーナといえば、「M―1」審判員の上沼恵美子に悪態をついた問題もあった。
「十二分に反省しているので、これからの活動を見守ってやってほしいと思います。彼らの世代は上沼さんの凄さをライブで知らないので、ああいう発言にもつながったのでしょう。天才女流漫才といわれていた『海原千里・万里』時代から、上沼恵美子として活動されるようになった今も、漫才には多大なリスペクトをされている。一時期、上沼さんのラジオ番組の構成をさせていただきましたが、その切れ味鋭いツッコミ、切り返しを目の当たりにして、自分の担当した番組で思わず吹いてしまったのは上沼さんだけ。リアクションは大抵読めるのですが、私の予想などはるかに超えた笑いを取れる腕のある方で、本当に驚かされました」
テレビ番組の“悪ノリ”企画が増えていることへの懸念もあるという。
「クロちゃんを夜中、としまえんで檻に入れて騒ぎになった企画も、人をさらして笑いものにする、まさに“いじめの構造”です。笑わせ方が根本的に間違っている。また、SNSがいじめを助長していますが、匿名が大きな要因だと思います」