前田耕陽さん脚本の舞台が大成功 打ち上げで号泣したら…
そして、大阪のアムホールで4日間の公演と東京でも新宿のホールで自作の大きな舞台をやると決まって。劇場で活躍してる役者さんを集めて下手な舞台はやれないし、自分はこの道で勝負すると決めたから、最初の1回目が大勝負。
■新喜劇ではなくホロリと泣ける
新喜劇のようにズッコケる舞台ではなく、最後はホロリと泣けるコメディーを書きたかったし、その上で大阪のお客さんにウケる脚本を書かなきゃいけないから、かなり悩みましたね。タイトルは「パパがヒーロー?」。子供の学芸会に父親たちも出し物を演じなければならなくなったという設定。僕にも子供がいるので、子供と父親が活躍する芝居にしました。
子育ての大変さを織り込み、ラスト15分は父親たちの歌とダンスのミュージカル調の出し物を見せる劇中劇。作・プロデュース・出演。主役ではなくて、5人出る父親の1人でした。
舞台をプロデュースするとお金がかかると、つくづく分かりました(笑い)。3人のユニット芝居の頃から応援してくれた人たちが協賛の形で資金を出してくれてありがたかったけど、東京に行く時はキャストとスタッフの20人分の旅費とホテル代の資金をかき集めるのが大変で。おかげさまで、すべての日が満席で金銭的にはどうにかなりました。何より、お客さんの反応がすごく良くて! 人気が出たおかげで再演もやりました。