15年来の付き合い 中山秀征さんと語った情報番組の舞台裏

”Ｄｒ．名越”こと、精神科医の名越康文さんとゲスト・タレントの中山秀征さん（Ｃ）日刊ゲンダイ

名越　ヒデさんはいつもうまく誘導してくださる。

中山　事前の打ち合わせで名越先生が「本番ではきっと言えないから、いま言っときますね」と話されたことを、わざと本番中に聞き出そうとするのが逆にいいのかな（笑い）。

名越　そうです、そうです。何げなく呟いたことも拾ってくれる。安易に同調したり糾弾することはなさらないですね。

中山　たとえば新聞に書いてあることをあたかも自分が勉強したかのようにテレビカメラの前で話すのは一番危険だと思っています。メディアは信頼性が高いのが前提ですが、間違いがないとは言いきれませんから。

名越　ヒデさんの一貫したスタンスを音楽でたとえるなら、８０年代を席巻したヒューイ・ルイス＆ザ・ニュース。とっぽい音楽が主流の中で、ひたすらロックンロールを追求した。我が道を進む姿は同じですね。