著者のコラム一覧
青山佳裕

1954年、東京生まれ。美空ひばりの時代から取材歴40年。現在も週刊誌などで活躍するベテラン直撃記者。

拒絶のトヨエツと冗舌の羽賀研二…過熱した取材合戦の記憶

公開日: 更新日:

「取材には一切応じません。撮影もやめてください!」

 東京都世田谷区等々力の住宅街に、あの個性的な声が響く。言葉を尽くしても、聞く耳を持たない。カメラマンは一眼レフをアスファルトに置いて、両手を上げて、後ずさりした。

 トヨエツこと豊川悦司がブレークしたのは平成4年、1992年のドラマ「NIGHT HEAD」だった。94年に映画化されるなど、話題をさらい、映画版で共演した当時19歳の女優小島聖との熱愛が発覚、等々力で同棲する一戸建てを直撃したときのことである。

 当時30代半ばの豊川はマスコミ取材を受けないことで知られていた。実際に相対すると、186センチの痩身を全身ピリピリさせ、肩をいからせ目を吊り上げる拒絶ぶりを見せた。

 このころ同じ等々力の、駅近くには梅宮アンナと交際中の羽賀研二がビル地下に住んでいて、大きな犬を飼っていた。豊川と同年代の羽賀は直撃すると、こちらの目を真っすぐ見据えたまま、よくしゃべった。アンナとの交際はアンナパパこと梅宮辰夫が「希代の悪」と羽賀を吐き捨て、羽賀の前に立ちはだかる。アンナをめぐる男の対決もドラマのようで、渋谷区松濤の梅宮邸などには芸能マスコミが張り付いていた。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大山悠輔が“巨人を蹴った”本当の理由…東京で新居探し説、阪神に抱くトラウマ、条件格差があっても残留のまさか

  2. 2

    大山悠輔逃し赤っ恥の巨人にOB評論家《良かった》 FA争奪戦まず1敗も…フラれたからこその大幸運

  3. 3

    悠仁さまの進学先に最適なのは東大ではなくやっぱり筑波大!キャンパス内の学生宿舎は安全性も高め

  4. 4

    過去最低視聴率は免れそうだが…NHK大河「光る君へ」はどこが失敗だったのか?

  5. 5

    八村塁が突然の監督&バスケ協会批判「爆弾発言」の真意…ホーバスHCとは以前から不仲説も

  1. 6

    《次の朝ドラの方が楽しみ》朝ドラ「あんぱん」の豪華キャストで「おむすび」ますます苦境に…

  2. 7

    国民民主党・玉木代表まだまだ続く女難…連合・芳野友子会長にもケジメを迫られる

  3. 8

    「人は40%の力しか出していない」米軍特殊部隊“伝説の男”が説く人間のリミッターの外し方

  4. 9

    瀬戸大也は“ビョーキ”衰えず…不倫夫をかばい続けた馬淵優佳もとうとう離婚を決意

  5. 10

    迫るマイナ保険証切り替え…政府広報ゴリ押し大失敗であふれる不安、後を絶たない大混乱