落語は記憶だけじゃない 稽古と本番を繰り返し自分の噺に
といっても皆さんが読んでくれるとは限りませんから私の覚え方を言いますと、他の落語家に口伝で教わり録音したのを文字に起こして覚えてます。覚えたあとに教えてくれた人の前でその噺をしゃべってOKをもらうとお客の前で演じていいことになります。この段階ではただ覚えてしゃべってるだけなので、何度も高座にかけて、間や台詞まわしを自分の噺にするための作業が必要です。面白くてうまい落語にするために稽古と本番を繰り返すんです。
とはいえ仕事先で高座を終えたあとに「面白かった」というほどウケず、「うまかった」というほどうまくないときに「あんな長い噺よく覚えられますね」という褒め言葉を言われると、もっと頑張らないといけないなぁと思ってますよ。