吉本社長“グダグダ会見”は甘すぎる危機管理と準備不足が仇
芸人の闇営業問題を通り越し、今や芸人6000人を抱える大手芸能プロ、吉本興業が、この先どうなってしまうのかという問題にまで発展している。闇営業にかかわっていた雨上がり決死隊・宮迫博之(49)とロンドンブーツ1号2号・田村亮(47)が謝罪会見の中で、早期会見を望んでいたのに会社に止められていたこと、その際、「辞めて会見したらいい。それなら全員クビにする」というパワハラと取られる発言があったと明かした。そのため、岡本昭彦社長(52)が記者会見せざるを得ない状況となってしまった。
この会見、誰が見ても“大失敗”だった。何しろ、5時間半に及ぶ“長講”で、途中、10分程度の休憩を取ったのだが、その時から300人ほど集まっていたマスコミの2~3割がゾロゾロと引き揚げていった。トク落ちを警戒するマスコミの常道としては珍しい。それほどグズグズで内容が分かりにくく、同じことの繰り返しだった。これは、ハッキリ、吉本興業のイメージダウンとしか言いようがない。
SNSが発達した今では、世論がマスコミ報道のみに誘導されるわけではないため、ここではあの会見での吉本の対応に限って私見を述べたい。