ラモス瑠偉さん サザンの曲で1年間出場停止処分も前向きに
「勝手にシンドバッド」サザンオールスターズ
19歳のときにブラジルで(与那城)ジョージさん(サンパウロ州出身の日系2世。1972~85年に読売クラブでプレー。85年に帰化。元日本代表)にスカウトされて、77年4月に来日しました。20歳でしたね。サッカーでお金をたくさん稼ぎ、ブラジルで苦労している母親を助けたい一心でした。
でも、着いてすぐにヒドいホームシックにかかりました。ブラジルが恋しくて泣いていたら、チームメートの松木(安太郎=現・解説者。東京ヴェルディの監督など歴任。元日本代表)が、オフのたびにフォルクスワーゲンのビートルでやってきて遊びに連れ出してくれ、これがメッチャ気分転換になりました。
その松木に連れて行かれたホームパーティーで松木の友人がギターをかき鳴らし、歌っていた曲がスッと耳から入り、胸にグサッと突き刺さりました。翌日、シングルレコードを買ってくれた松木が、歌詞の内容も丁寧に教えてくれました。
それが河島英五さんの「酒と泪と男と女」(76年6月リリース)。日本で初めて心に響いた曲です。