意外な評価?なぜ「天気の子」は若者より中高年にウケる
8月21日までに興行収入100億円を突破した新海誠監督(46)のアニメ映画「天気の子」。遅ればせながら映画館で見ておくかという読者もいるだろうが、わざわざ足を運んで損した気分になるのはつらい。
割と評価が一致しているのは「とにかく映像は美しい」という点で、ストーリーについては批判の声も少なくないが、新海監督自身も、さまざまなインタビューで「賛否両論ある方が面白いし、ありがたい」などと話している。
日刊ゲンダイのアラフィフ記者が見た感想は、青春真っただ中の若者より、むしろ薄汚れたオジサンがハマるかも、なのだが、当然、向き、不向きはある。
「主人公がなぜ、ここでこんなことをするのか、必然性が……などとロジカルに考えすぎるタイプには向かないかもしれません」と、映画誌編集者がこう続ける。
「『考えるな、感じろ』じゃありませんが、あえて言うなら、ストーリーなんて二の次なんです。まず、俺も私もあの頃は意味もなく青春していたな、ドキドキしていたなという胸キュン感を楽しめばいい。それにあの映像美は大画面で体験した方がいいでしょう」