意外な評価?なぜ「天気の子」は若者より中高年にウケる
それを、いちいち「なぜ?」「スポンサーに配慮しすぎ」などとツッコミを入れたくなるタイプには向かないようだ。
「新海監督の前作『君の名は。』同様、ボーイ・ミーツ・ガールの話で、非モテ男の、少女にはこうあってほしいという妄想が全開。女性に対するリアクションも、いちいち過剰です。そんな恥ずかしくていたたまれない若気の至りを、実は内心うらやましいと思っているオジサンには、意外と向くかもしれません」(映画サイト関係者)
映画評論家のモルモット吉田氏もこう言う。
「『天気の子』は、若者より年配者の方が高評価という面白い現象が起きています。そもそもアニメ好きの今の若者は見る目が厳しい。設定に不備があると『甘い』などと批判的になる。その点、最近のアニメの知識がない中高年は、細かい設定の不備など気にせず、感情的な部分を大事にします。青春ドラマとか映画にも慣れているので、多少の矛盾があっても『青春映画ってそういうものだろ』と素直に受け入れられるようですね」
上映時間は114分。ちなみにアラフィフ記者は、アッと言う間に見終わった気がした。