殺人的な寒さ 新国立競技場お披露目で分かった“3つの欠陥”

公開日: 更新日:

 国立を巡っては、五輪後も収益を上げるためにイベントやコンサートなどを実施する運営案が検討されてきた。しかし、冬場の風が吹きすさぶコンサート会場は殺人的。どれだけの観客が足を運ぶのかは不透明だ。

■配管むき出しの天井と鳥の糞まみれの“憩いの場”

 加えて、問題は寒さだけじゃない。観客席までのコンコースの天井に目を向けると、鉄筋や配管がむき出し。「ローコストでメンテナンスがしやすい」(高橋武男総括役)との理由だが、「自然との調和」をコンセプトにしている割には、場内外にふんだんに使われている木材との調和は取れていない。

 さらに、市民の憩いの場として造られたスタジアム5階の「空の杜」には、頭上の「大庇」に鳥よけの網が設置されていないせいで、鳥の糞が大量に落ちている箇所が散見された。もし鳥が巣を作ってしまったら、「空の杜」が「糞の杜」になること必至だ。

 寒さや設備の課題を残して「完成」したナショナルスタジアム。スポーツ庁の鈴木大地長官は竣工式終了後に400メートルトラックを完走して大ハシャギだった。国立が“負のレガシー”にまっしぐらになっていることなど、頭にないのか。

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」