著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

人生に2度死んだ男<2>35歳で急性膵炎に…なぜ助かったか

公開日: 更新日:

 実際、その時の俺の膵臓の数値は正常な人の10倍は優に超え、その値でなぜ命が助かったのか? 考えられるのは35歳という若さ(膵炎は50代以降に出るらしい)であったからとしか考えられないと医師たちが首をひねったくらいだった。

 そこから1カ月少々の入院生活が始まるのである。そんな中で俺が一番冷や汗をタラタラと流したのは殿(たけしさん)がお見舞いに来てくれた時のことである。

 入院患者同士がなんとなく仲よくなり、面会のスペースでたわいもない話をしている時に殿が来てくれた。その顔を見た瞬間、ありがたくて思わず涙がにじみそうになった俺の心情など一切おかまいなしに、「どうだダンカン、大丈夫か? みなさんも最近はがんでも医学が進歩してますから頑張ってください!」。アー!! ダメ!! それNGシャラップ! シャラップー!!

 いや、つかみのジョークとしては素晴らしいんですが……その場にはいませんでしたが、その階のわれわれと反対側の病棟はがんで入院している人たちで、面会スペースは一緒だったのです(汗)。

 余談ですが、同じくお見舞いに来てくださったサンコンさんは「1コ、2コ、サンコン」のギャグを100回くらい連発し、ついぞ最後まで「お大事に」の一言も言わずに帰っていったのでした……。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」