「UUUM」は成長にかげり 動画配信にマネジメントは必要か
決算説明資料によると、動画再生回数はやや横ばいで伸びは鈍化。企業タイアップ、イベント収入などが増加傾向で、新規事業開発にも着手しているものの、アドセンス広告並みの収入源にはほど遠い。
さらに、芸能人や有名人の参入も懸念材料だろう。すでに、オリラジの中田敦彦らお笑い芸人がユーチューブを主戦場にし、ホリエモンやボクシング亀田兄弟の父、亀田史郎氏、格闘家の朝倉兄弟、大リーガーダルビッシュ有らの動画も人気だ。当然、彼らはMCNに属していない。
「今後、俳優の参入が増えてくるでしょう。ゲームオタクで知られる本田翼のチャンネル登録者数はすでに150万人弱。NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で沢尻エリカの代役となった川口春奈も、55万人(2月10日現在)を突破しました。芸人に比べて素顔が垣間見られない女優の動画は人気必至です。実際、芸能プロダクションでも動画制作の体制を整えているところもあります」(芸能プロダクション関係者)
個人が自ら発信する機会が格段に増え、動画市場は今後も伸びていくものの、プロ参戦で競争はますます激化。「う~む」とうなるしかない状況をユーチューバー事務所は打開できるか。