著者のコラム一覧
北川昌弘女性アイドル研究家

1988年の「NIPPONアイドル探偵団」(宝島社)出版を皮切りに、アイドルから若手女優まで、幅広く精通するアイドル研究の第一人者。研究データの収集・分析のため、精力的に芸能イベントで取材活動を続けている。

古川藍は国際映画祭で助演女優賞受賞を受賞した本格派

公開日: 更新日:

古川藍(34)

 映画「ひとくず」という児童虐待をモチーフとした映画の出演する古川藍。2020年ロンドン国際映画祭でグランプリ&主演男優賞(上西雄大)W受賞をはじめ、各国の映画祭で絶賛の嵐状態の作品で、2019年ニース国際映画祭で助演女優賞(古川藍)も受賞している話題作です。

 食べる物もなく、電気もガスを止められた家に置き去りされた少女・鞠(小南希良梨)。

 その家に犯罪を重ねる破綻者の金田(上西雄大)が空巣に入るところが映画は始まります。なんて見る目がない空巣なのかと思いましたが…鞠は母親・北村凜(古川藍)の恋人からひどい虐待を受けつつも、母親の元を離れようとしない。とにかく凄まじい内容というか、展開というか、世界にインパクトを与えたのは間違いない作品です。恋人が子供を虐待しても、止められず恋人を愛し続けるとんでもない母親ではありますが、それでも子供からは愛されている北村凜を演じたのが、この古川藍。これだけ難しい役で、説得力のある存在感を示したのは見事。舞台や映画出演が主で、私はいままでノーマークでしたが、これからいろんなところで活躍してくれるのではと思います。

 本作の監督、脚本、編集、主演、プロデューサーの上西雄大さんが設立した劇団テンアンツ、そして芸能事務所10ANTの所属のようですが、その公式サイトの会社概要では、代表欄に古川藍サンの名前があり、若くしてリーダーシップのある立場の方でもあるようです。また鞠役の小南希良梨チャンも可愛いく、しかも演技が半端ない。とにかく映画「ひとくず」は要チェックかと。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  3. 3

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 4

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  5. 5

    マイナ保険証「期限切れ」迫る1580万件…不親切な「電子証明書5年更新」で資格無効多発の恐れ

  1. 6

    阪神・西勇輝いよいよ崖っぷち…ベテランの矜持すら見せられず大炎上に藤川監督は強権発動

  2. 7

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  3. 8

    Mrs.GREEN APPLEのアイドル化が止まらない…熱愛報道と俳優業加速で新旧ファンが対立も

  4. 9

    「夢の超特急」計画の裏で住民困惑…愛知県春日井市で田んぼ・池・井戸が突然枯れた!

  5. 10

    早実初等部が慶応幼稚舎に太刀打ちできない「伝統」以外の決定的な差