TV界席巻した織田無道さん 余命1年と言われた末期がん告白
■ワイドショーを賑わせたことも
さて、織田さんは大学卒業後、臨済宗妙心寺派総本山の京都・妙心寺などで修行を積み、創建1200年の歴史を誇る神奈川県厚木市の円光寺・第49代住職に就任。そして80年代、折からの霊界ブーム、オカルトブームの最中に水晶玉による「霊視」「除霊」で注目を浴び、バラエティー番組の常連となった。
ところが、僧侶にもかかわらず「酒好き」「大好物は焼き肉」「キャバクラ豪遊」を公言。ド派手な夜遊びが話題になり、“怪僧”の名をほしいままにした。
「クルマにも金を使いました。79年公開の故・松田優作さん主演映画『蘇える金狼』に登場する真っ赤なランボルギーニ・カウンタック・ウォルター・ウルフも私のコレクション。大ファンだった風吹ジュンさんが出演されると聞いて、二つ返事で貸し出したんです」
90年に大ヒットしたハリウッド映画「ゴースト~ニューヨークの幻」にもコミットしたという。
「プロデューサーに霊能者の話をさせていただいたことが下敷きになっているんです。ウーピー・ゴールドバーグが演じた霊媒師の役名は『オダ・メイ・ブラウン』。私に敬意を払い、『オダ』とつけてくれたそうです」