負け組ワイドショーの勘違い…橋下徹や田村淳が救世主?

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視聴者が求めているものと大きくズレている

 さらに、スタジオのセットも逆U字形のカウンターに出演者が向き合うように座り、思い付きを言い合うだけだから、もはや情報番組というよりトークバラエティーである。およそ朝から付き合うような番組ではなくなってしまった。

 やはりコロナ報道で置いてけぼりとなった「直撃LIVEグッディ!」を、フジテレビは番組終了にし、坂上忍の「バイキングMORE」を拡大した。はたしてリカバリーはできるのか。番組制作をバラエティー担当から情報制作局に移してニュース色を強めようとしているが、レギュラー出演はお笑い系と仕事が減っているタレントばかりだから、ホンネで伝えるナマ情報番組という看板には程遠い。中身は居酒屋の愚痴レベルである。コロナ禍で切実で正確な情報が求められているときに、これでは支持を得られると思えない。

「テレビ局はワイドショーを相変わらず中高年女性メインで考えていますが、団塊世代のサラリーマンがリタイアして10年が経ち、高齢男性の視聴も増えています。彼らは、タレントやブロガーのネット投稿のような“個人的な感想”を聞かされても、納得しません。専門知識や経験に基づいた解説を聞きたいんです。また、的を射た批判的なコメントでスカッとしたい。モーニングショーが独走しているのは、そうした路線だからですよ」(ワイドショーウオッチャー)

「グッとラック!」やフジテレビの午後の情報番組の方向は、視聴者が求めているものと大きくズレているということだ。負け組は早々に再リニューアルとなりそうである。

(コラムニスト・海原かみな)

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