負け組ワイドショーの勘違い…橋下徹や田村淳が救世主?

公開日: 更新日:

視聴者が求めているものと大きくズレている

 さらに、スタジオのセットも逆U字形のカウンターに出演者が向き合うように座り、思い付きを言い合うだけだから、もはや情報番組というよりトークバラエティーである。およそ朝から付き合うような番組ではなくなってしまった。

 やはりコロナ報道で置いてけぼりとなった「直撃LIVEグッディ!」を、フジテレビは番組終了にし、坂上忍の「バイキングMORE」を拡大した。はたしてリカバリーはできるのか。番組制作をバラエティー担当から情報制作局に移してニュース色を強めようとしているが、レギュラー出演はお笑い系と仕事が減っているタレントばかりだから、ホンネで伝えるナマ情報番組という看板には程遠い。中身は居酒屋の愚痴レベルである。コロナ禍で切実で正確な情報が求められているときに、これでは支持を得られると思えない。

「テレビ局はワイドショーを相変わらず中高年女性メインで考えていますが、団塊世代のサラリーマンがリタイアして10年が経ち、高齢男性の視聴も増えています。彼らは、タレントやブロガーのネット投稿のような“個人的な感想”を聞かされても、納得しません。専門知識や経験に基づいた解説を聞きたいんです。また、的を射た批判的なコメントでスカッとしたい。モーニングショーが独走しているのは、そうした路線だからですよ」(ワイドショーウオッチャー)

「グッとラック!」やフジテレビの午後の情報番組の方向は、視聴者が求めているものと大きくズレているということだ。負け組は早々に再リニューアルとなりそうである。

(コラムニスト・海原かみな)

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    露木茂アナウンス部長は言い放った「ブスは採りません」…美人ばかり集めたフジテレビの盛者必衰

  2. 2

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  3. 3

    フジテレビ日枝久相談役に「超老害」批判…局内部の者が見てきた数々のエピソード

  4. 4

    中居正広まるで“とんずら”の引退表明…“ジャニーズ温室”育ちゆえ欠いている当事者意識に批判殺到

  5. 5

    フジテレビ労組80人から500人に爆増で労働環境改善なるか? 井上清華アナは23年10月に体調不良で7日連続欠席の激務

  1. 6

    フジテレビが2023年6月に中居正広トラブルを知ったのに隠蔽した「別の理由」…ジャニーズ性加害問題との“時系列”

  2. 7

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  3. 8

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  4. 9

    フジ女子アナ“上納接待”疑惑「諸悪の根源」は天皇こと日枝久氏か…ホリエモンは「出てこい!」と訴え、OBも「膿を全部出すべき」

  5. 10

    GACKTや要潤も物申した! 中居正広の芸能界引退に広がる「陰謀論」のナゼ

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    八角理事長が明かした3大関のそれぞれの課題とは? 豊昇龍3敗目で今場所の綱とりほぼ絶望的

  2. 2

    フジテレビにジャニーズの呪縛…フジ・メディアHD金光修社長の元妻は旧ジャニーズ取締役というズブズブの関係

  3. 3

    元DeNAバウアーやらかし炎上した不謹慎投稿の中身…たびたびの“舌禍”で日米ともにソッポ?

  4. 4

    松本人志は「女性トラブル」で中居正広の相談に乗るも…電撃引退にショック隠しきれず復帰に悪影響

  5. 5

    ついに不動産バブル終焉か…「住宅ローン」金利上昇で中古マンションの価格下落が始まる

  1. 6

    フジテレビ顧問弁護士・菊間千乃氏に何が?「羽鳥慎一モーニングショー」急きょ出演取りやめの波紋

  2. 7

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  3. 8

    菊間千乃は元女子アナ勝ち組No.1! フジテレビ退社→弁護士→4社で社外取締役の波瀾万丈

  4. 9

    中居正広「引退」で再注目…フジテレビ発アイドルグループ元メンバーが告発した大物芸能人から《性被害》の投稿の真偽

  5. 10

    中居正広「華麗なる女性遍歴」とその裏にあるTV局との蜜月…ネットには「ジャニーさんの亡霊」の声も