NHK世論調査に疑問 政府、五輪組織委、安倍前首相に忖度か

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 NHKが今月9~11日に実施した世論調査をめぐり不可解なことがあった。調査結果は、12日夜のニュース(午後7時と9時)で報じられたのだが、「東京五輪・パラは開催すべきか」と「桜を見る会 安倍氏の説明納得度」の2つの項目だけ放送されなかったのだ。「五輪」については「開催すべき」が前月比11ポイント減の16%まで下落。「桜を見る会」については「あまり」と「まったく」を合わせ「納得していない」が72%に上った。

 調査結果は放送前に政界関係者の一部に出回っていたので、「五輪と桜はなぜ放送されなかったのだろう」といぶかしむ声があった。そこで調べてみると、2項目は翌13日の朝(午前5時半と7時)、放送されていたのだ。

 政府や五輪組織委、安倍前首相に忖度して、視聴率の高い夜のニュースを避けたのか?

 NHK広報局は、「ご指摘のような事実はありません。毎月、夜のニュースと翌日の朝のニュースで放送しています。1月は緊急事態宣言の発出を控えていたことなどから、新型コロナウイルスに関する調査結果を優先して12日の夜のニュースで放送しました」とコメントした。

 折しも、組織委の森会長が12日の会見で「なぜコロナの時期にあえて世論調査するのか」とムッとしていた。安倍前首相も「領収書提示を」という野党の要求を拒絶している。

 本当に忖度はないのか。

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