噺家の私からアドバイスがあるとすれば「無理しなさんな」
パンケーキ好きで可愛いだの叩き上げの苦労人だのと就任当初はマスコミのヨイショ報道のおかげで歓迎ムードだった菅首相も今や支持率はだだ下がり。賢明なゲンダイ読者であれば官房長官の頃の人を食ったような態度から今の悪評は想像できていたんでしょうが、なまじ期待していた世間はそうは見てくれないようです。
「ガースーです」とちゃめっ気アピールすればバカスベリし、頭の上がらない二階幹事長に呼び出されいやいや顔を出した会食は世間にバレてひんしゅくを買うなど、やることなすこと裏目に。原稿に目を落とし棒読みしてる姿が「自信がなさそう」「自分の言葉で国民にアピールを」なんていう外野の声が気になったのか、18日の施政方針演説ではできるだけ原稿を読まないように頑張ってみたものの空回り。
噺家の私からアドバイスがあるとすれば「無理しなさんな」ってところですかね。もともと陰気な顔だちなんだから無理しないでそのキャラでいかないと。陰気な顔は決してマイナスではなく「真面目そう」というプラスな面もあるので誠心誠意、真心を込めて話せばいいと思うんですよね。そうすれば、むしろ息を吐くようにウソをつくいい加減な前任者とは違いが出るのに。