巨大化した王国をジュリー氏一輪では傾く恐れがある。「参謀は誰になるのか」が最大関心事だった。よく名前が挙がっていたのが近藤真彦だった。タレントの長男格という一面もあるが、メリー氏に可愛がられ絶対的な信頼関係で結ばれていたことが大きい。近藤が副社長としてジュリー氏を支える。メリー氏にとっても安心できる理想的な形と思われていたが、予想外の人事が発表された。
ジャニー氏が滝沢秀明を「後を継ぐプロデューサー」として指名したのだ。当初、タレントも兼ねると思われていたが2018年9月、「年内で芸能活動を引退。以後、事務所スタッフとして後進の指導に当たる」と滝沢が発表。芸能史に残る改革となった。=つづく