フジも外資規制違反の疑い 内部調査で把握するも公表せず
スットボケでは済まされないんじゃないか。フジテレビなどを傘下におく持ち株会社「フジ・メディア・ホールディングス(FMH)」が2014年9月までの約2年間、放送法の外資規制に違反していた疑いが判明。FMHは内部調査で違反の疑いを把握していたのに公表せず、総務省に5日、報告した。
FMHは放送法の「認定放送持ち株会社」として認定を受け、キー局のフジテレビのほか、仙台放送や衛星放送局BSフジを子会社とし保有する巨大メディアグループ。12年4月に番組制作会社「NEXTEP」を完全子会社化した際、同社が保有するFMH株5000~1万株を誤って議決権総数に算入。これをもとに外資比率が20%を下回るように議決権を決めていたため、12年9月末~14年3月末は計算上、0.0004~0.0008%超過。14年9月に判明したが、「微小な数字で訂正に至らない」と社内で判断したという。
6日の朝日新聞によると、金光修社長は「悪意を持ってやったわけではなく、実務上のミス」などと釈明。外資規制に違反すれば総務相は認定を取り消さなければならず、菅首相の長男が勤める「東北新社」をめぐっては、子会社が5月に認定を取り消される。