ワイドショーのコロナ特集は高視聴率ネタ 現場はヘトヘト

公開日: 更新日:

「もっと“密”の画はないの!?」

 ディレクターからこんな注文を出されて、いまテレビのカメラマンやリポーターたちは困惑している。

「まん延防止(まん延防止等重点措置)が適用されても相変わらずの人混みです――というニュースにしたいのでしょうが、渋谷のスクランブル交差点だって、時間によっては、それほど人は歩いていません。仕方がないので、ズームを多用します」(撮影クルーのひとり)

 ズームレンズ(望遠)で撮ると、奥行きが縮まるので、人が密集して見える。圧縮効果だ。朝のワイドショーでターミナル駅の出勤ラッシュを中継する時は、電車の到着が重なって乗客が改札口に集中するタイミングに合わせて、少し離れたところからズームで狙う。混雑ぶりが強調されて、こうした映像を流しながら、キャスターは「混み方は普段と変わりません。リモートワークは広がっていないようです」とコメントするのだ。

 逆もある。時短営業と外出自粛で繁華街は閑古鳥という映像が欲しい時は、ワイドレンズ(広角)を使う。実際より前後左右が離れて、人がまばらに見えるからで、「パース(パースペクティブ)」と呼ぶ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  2. 2

    フジテレビ「第三者委員会報告」に中居正広氏は戦々恐々か…相手女性との“同意の有無”は?

  3. 3

    大阪万博開幕まで2週間、パビリオン未完成で“見切り発車”へ…現場作業員が「絶対間に合わない」と断言

  4. 4

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  5. 5

    歌手・中孝介が銭湯で「やった」こと…不同意性行容疑で現行犯逮捕

  1. 6

    大友康平「HOUND DOG」45周年ライブで観客からヤジ! 同い年の仲良しサザン桑田佳祐と比較されがちなワケ

  2. 7

    冬ドラマを彩った女優たち…広瀬すず「別格の美しさ」、吉岡里帆「ほほ笑みの女優」、小芝風花「ジャポニズム女優」

  3. 8

    佐々木朗希の足を引っ張りかねない捕手問題…正妻スミスにはメジャー「ワーストクラス」の数字ずらり

  4. 9

    やなせたかし氏が「アンパンマン」で残した“遺産400億円”の行方

  5. 10

    別居から4年…宮沢りえが離婚発表「新たな気持ちで前進」