ワイドショーのコロナ特集は高視聴率ネタ 現場はヘトヘト
こうしたことに「捏造じゃないか」という批判もあるのだが、レンズを標準にして撮っても、そもそもカメラレンズと人間の目は見えている範囲も“視力”も違うから、見たままではない。ズームやワイドを使い分けるのは、演出の範囲といってもいいだろう。
■「マスク会食の映像はないか」とディレクター
ただ、こういう映像はいかがなものか。午後8時までの飲食店の営業が終了後、路上で車座になって酒盛りをしているバカ者たちだ。
「連中はカメラを向けると、調子に乗って『イエーッ』なんて奇声を発しながらVサインを出したりするんです。いかにもバカっぽくって狙い通りなのですが、カメラを向けなければそんなことはしない。『いただきっ!』と使うD(ディレクター)もいますが、どうもねえ、ヤラセっぽくなってしまう」(情報番組担当カメラマン)
しかも、映像にはボカシが入る。流すなら、当人たちに了解を取ったうえで、顔出しというのがリアル情報というものだろう。
緊急事態宣言が初めて発出された1年前ほどではないが、ワイドショーの高視聴率ネタは相変わらず新型コロナウイルス関連だ。しかし、さすがに岡田晴恵教授や尾身茂会長の解説だけではもたなくなっていて、番組としては目先を変えた話題と映像が欲しい。今週になってから、ディレクターから新たな注文が出た。今度は、マスク会食の映像はないかというのだ。